お知らせ
伊江島沖の深海247mで採集 新属新種のカニ「シンカイサンゴガニ」を発見!
2010年8月12日 カテゴリ:レポート
沖縄美ら海水族館ではこのたび、新属新種のカニ「シンカイサンゴガニ( Hexagonaloides bathyalis)」を発見し、駒井博士・カストロ博士との共著で新種記載論文が動物分類学の学術誌へ掲載されましたので、お知らせいたします。
<シンカイサンゴガニ>
学名: Hexagonaloides bathyalis
サンゴガニの仲間は主に水深1~100mの浅海域に生息し、名前の通りサンゴ類に共生することが知られている。深海性の種としては、宝石サンゴに共生するホンサンゴガニ属など少数の種が知られているのみ。本新種はこれまで知られていた深海性のグループ(ホンサンゴガニ亜科)とは形態的に大きく異なり、ベニサンゴガニ亜科に暫定的に所属させることとなった。
写真提供:千葉県立中央博物館 駒井 智幸氏
平成21年5月に沖縄県伊江島沖にて当館職員が漁船「幸福丸(平良幸信船長・本部町)」で展示用生物を収集中、水深約247mの岩礫底から刺網を引き上げた際、刺網に掛かった岩のすき間から見たこともないカニが見つかりました。
当館だけでは種の同定が困難であったため、十脚甲殻類の分類を専門とする駒井智幸博士(千葉県立中央博物館)とピーター・カストロ博士(カリフォルニア州立科学技術大学)に調査を依頼したところ、サンゴガニ科の新属新種であることが判明しました。
<論文について>
著者:駒井智幸、東地拓生(当館職員)、ピーター・カストロ
雑誌:Zootaxa(2555:62-68)
※現在、水槽展示および標本展示は行っておりません。