お知らせ
深海の座布団? 日本初記録種「リュウグウサクラヒトデ」を世界初展示!
2009年9月24日 カテゴリ:水槽情報
※注意:展示は終了しました
沖縄美ら海水族館「深海の小さな生き物」コーナーでは9月25日より、リュウグウサクラヒトデ(新称)の展示を開始しました。このヒトデは東シナ海久米島沖水深約200mの岩礫底から採集したもので、日本初記録種!今回の採集がきっかけで和名が新たにつけられた大変珍しい生物で、生きたリュウグウサクラヒトデの展示は世界初です。
<リュウグウサクラヒトデ>学名:Astrosarkus idipi
直径30cmを超す大型で美麗な色彩のヒトデ。2003年にパラオ諸島等から新種記載されたばかりの種で、世界でも数個体しか捕獲されていない稀種。生態はよく知られておらず、まだ一般の図鑑などにも掲載されていない。
この個体は、2008年1月に無人潜水艇(はくよう2000新日本海事株式会社所有)により採集、ヒトデの分類を専門とする木暮陽一氏(日本海区水産研究所)へ調査を依頼したところ、2003年にパラオ諸島等から新種記載されたAstrosarkus idipiであることが判明しました。
本種の発見は日本近海からの初記録であるほか、分布の北限を大幅に更新するため、学術的にも価値が高いものです。そのため、同定をした木暮氏と当館職員金子篤史および原記載者(このヒトデの新種記載者)のクリストファー・L・マー氏(米スミソニアン博物館)との共同研究として、日本生物地理学会のBiogeography誌(11巻 73-76頁)に論文が掲載され、和名「リュウグウサクラヒトデ」と命名いたしました。飼育下では魚やイカの切り身、オキアミなどの摂餌が観察されていますが、今後の飼育を通してその生態がさらに明らかになることを期待しています。