お知らせ

2019年05月24日 展示情報

世界初!深海コーナーに「エナガトサカ」が仲間入り

この展示は終了しました

沖縄美ら海水族館ではこの度、1997年に新種記載されて以来、論文などによる正式な再発見の報告が
なかった幻のサンゴ「エナガトサカ」を発見し、世界初となる展示を開始しました。

世界初!深海コーナーに「エナガトサカ」が仲間入り

≪エナガトサカ≫
学名:Pacifiphyton bollandi

8本の触手からなるポリプを持つ、八放サンゴの仲間です。和名の示す通り、細長い柄部が特徴で、柄部は全長の9割以上を占めます。
柄の基部は岩などに固着しており、移動することはできません。体色には多少の変異があり、淡い茶色や黄色、橙色の個体などが知られています。

展示場所

沖縄美ら海水族館「深海の小さな生き物のコーナー」

展示個体

2個体 15~40㎝

展示期間

2019年5月22日(水)~5月31日(金)まで(予定)
※生物の状況により展示を終了することがあります。

  • 世界初!深海コーナーに「エナガトサカ」が仲間入り
    採集に使用したROV
  • 世界初!深海コーナーに「エナガトサカ」が仲間入り
    水深120mに生息するエナガトサカ

今回展示に成功した個体は今年4月に、地域の漁業者が本部町の沖合から偶然釣り上げた個体と当館所有のROV(小型の無人潜水艇)によって発見・採集した個体です。
採集水深は90~120mで、これまで知られていた本種の生息情報よりも深い水深での発見となりました。
エナガトサカを発見した水深90~120m付近は、人間がダイビングなどで潜ることのできない水深であり、かつ潜水艇などによる調査も進んでいない水深帯です。
当館では引き続き、沖縄周辺海域での調査や飼育を通して、稀少な深海生物の生態解明に繋げていきます。

このページに関するお問い合わせ先

沖縄美ら海水族館

TEL:0980-48-3748FAX:0980-48-4444

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